天魔归来地狱挽歌12英雄
二人の霊神体が空中でぶつかり合う。阿修罗の破壊力は凄まじい。しかし素早さは帝釈天のほうが胜っている。帝釈天は剣の攻撃を全て受け止めた。
二人的灵神体在空中碰撞,阿修罗的破坏力无人能及。但敏捷上帝释天更胜一筹,长剑的攻击被帝释天一一挡下。
【帝釈天】
「强さには色んな形があると、あなたが教えてくれた。」
强大也分很多种,这还是你当年教给我的。
【阿修罗】
「十善业道を実施した瞬间から、お前は最も大切な强さを失った!」
而在你颁布十善业道的那一刻,你就失去了最重要的那一种!
阿修罗の剣が再び触手に変化し、六本の触手が帝釈天に袭いかかる。
阿修罗将长剑重新化成触手,六条触手从不同方向向帝释天袭来。
【阿修罗】
「俺の知っている帝釈天は、最后の瞬间まで、谁一人见舍てないやつだ。なのにお前は忉利天のために、全ての人の自由を夺おうとした!」
我认识的帝释天,是个不到最后一刻,不会放弃任何人的家伙。可你却为了忉利天,断绝了所有人的自由!
帝釈天の莲花から无数の鋭い鬼手が现れ、阿修罗の触手に対抗する。
帝释天的莲花中突然伸出无数锋利的鬼手,与阿修罗的触手缠绕起来,互相撕咬。
【帝釈天】
「私はもう谁かに理解してもらう必要はないんだ、阿修罗。私に必要なのは、あなた达の服従なんだ!」
我已经不再需要任何人的理解了,阿修罗。我需要的,是你们的服从!
莲花の鬼手が阿修罗の霊神体を引っ张り、阿修罗を善见塔の外に投げ出そうとしている。
莲花中的鬼手突然狠狠地拉住阿修罗的灵神体,意图将他丢向善见塔外。
【阿修罗】
「振り切れない?」
居然无法挣脱?
鬼手の気配は阿修罗の霊神体と极めて近く、ほとんど一つになっている。阿修罗は仕方なく触手の末端を切り落とした。束缚から解放された阿修罗は、塔の天辺の宫殿の端に立っていて、危うく塔から振り落とされるところだった。阿修罗は颜を上げ、帝釈天は彼を见下ろす。最初に出会った时と同じように、眩しい光に包まれた帝釈天は、阿修罗に向かって微笑んだ。
鬼手的气息和阿修罗的灵神体极为相近,几乎融为一体。情急之下,阿修罗斩断了触手的末端,挣脱束缚,堪堪站稳在塔顶王殿的边沿,身后就是万丈高空。阿修罗抬起头来,而帝释天低下头看他,他一如二人初见时一般闪耀着无瑕的光,朝着阿修罗露出笑容。
【帝釈天】
「あなたの言叶を借りよう。服従か、それとも死か。」
借你的一句老话。服从,或者死。
二人の头上、云の彼方から金色の光が放たれ、忉利天が云の影から现れ始めた。
在二人的头顶,云端的彼岸散发出黄金般的光芒,忉利天的身影逐渐从乌云身后显现。
【阿修罗】
「帝釈天。お前にその言叶を発する资格はない。」
帝释天。你没有说这句话的资格。
阿修罗が突然飞び上がった。帝釈天は目で追ったが、忉利天の光が阿修罗の姿を隠した。帝釈天は急いで莲花を召唤し、迎撃に备える。光の中から黒き影が现れ、袭ってきたのは损伤した霊神体触手ではなく、伤だらけの剣だった。
阿修罗突然向高空跃起,这回换帝释天抬头仰望,然而忉利天的万丈光芒隐去了阿修罗的身形。帝释天急忙召唤莲花围在自己身侧准备迎击。然而从光芒中显露出漆黑的身影,落下的并非是受损的灵神体触手,而是伤痕累累的长剑。
【帝釈天】
「何?」
什么?
慌てて后ろに后退した帝釈天は、阿修罗の浑身の一撃をすんでのところで躱したが、剣に胸を擦った。帝釈天は无意识に心魂のある左胸を抑え、血を吐いて更に后退した。
他急忙后退,堪堪躲过了阿修罗的全力一击,被长剑划开了胸口。帝释天下意识伸手捂住了左胸口心魂的位置,大口吐出鲜血,一再后退。
【阿修罗】
「お前は逃げられない。」
你逃不掉的。
阿修罗が左手に持っていた剣は帝釈天に落とされ、右手が突然动く。阿修罗の右手が帝釈天の胸を贯いた。
阿修罗左手剑被帝释天击落,右手突然向前,阿修罗的右手直接贯穿了帝释天的胸口。
【帝釈天】
「ゲホッ!ゲホッ……はは、はははは……阿修罗、狙いを外していないか?」
咳咳咳!咳咳……哈哈,哈哈哈哈……阿修罗,你是不是,搞错位置了?
帝釈天は右手で、自分の左胸を贯いた阿修罗の腕を掴んだ。そして自分の胸に突き刺し、阿修罗の手を掴んで己の心魂を引き抜いた。
帝释天右手握住了阿修罗穿透自己左胸口的手臂。突然刺穿了自己的胸膛,抓着阿修罗的手将自己的心魂扯了出来。
【帝釈天】
「これがほしいんだろう?」
你是来找这个的,不是吗?
帝釈天の左手は阿修罗の指を握り缔め、拍动する心魂を握らせた。しかしそれは帝釈天の心魂ではなかった……
帝释天的左手握紧了阿修罗的手指,指引他握住跳动的心魂,然而那颗心魂却并非是属于帝释天的——
【阿修罗】
「俺の最后の心魂の欠片が、なぜお前の体の中に?まさか……」
我的最后一片心魂,为什么会在你的体内,难道……
【帝釈天】
「阿修罗、なぜ忉利天神が忉利天を灭ぼしたのか覚えているか?邪竜ヴリトラを倒し、杀したからだ。彼は胜った。でも私は……胜ちたくない。やっと、自分の执念に胜つことができた。あなたと一绪に。」
阿修罗,你可还记得忉利天神为何会毁灭忉利天。是因为他战胜了恶龙弗栗多,杀死了他。他赢了。我却……不想赢。今天,我终于战胜了我的心魔,却是和你在一起。
帝釈天の构えていた霊神体が突然消えた。阿修罗が脱力した彼を受け止める。
帝释天原本蓄势待发的灵神体突然消失,全身脱力,阿修罗一把接住了他。
【帝釈天】
「阿修罗、この心魂を食し、最强の天人となり、私を杀せ!」
阿修罗,吃下这心魂吧,回归天人之身,成为最强,然后将我斩杀!
【阿修罗】
「これで负けたつもりか?帝釈天、胜负はまだついていない。」
难道你这就认输了吗?帝释天,胜负还远没有结束。
【帝釈天】
「胜负?はははは!阿修罗、私はあなたとの胜负を待っていたわけではない。私は死の判决书を待ち焦がれる罪人だ。あなたという执行人を待っていた。」
胜负?哈哈哈哈!阿修罗,我从来就不是在等待你来一决胜负。我不过是一名在死囚狱中拿着判决书焦急等待的罪人,所等的你就是为我一人而来的行刑人。
【阿修罗】
「やはりお前は死を求めてる……」
你果然是在求死……
【帝釈天】
「死を?いいえ、私が求めているのは私だけの公正さだ。あなたに悔いなく、この世の全ての不公平を断ち切ってほしい。私の罪を暴き、私という暴君を世间に曝せ!あなたは王となり、敬われ、英雄と称えられる!この全ては、あなたが手にするべきものだった。あなたに返す。」
求死?不,我求的是属于我一人的公正。我要的是你了无遗憾,亲手斩杀这世上所有的不公!我要的是你将我的罪行公诸于世,告诉世人我是个怎样的暴君!我要你登上王位,受万人景仰,高呼英雄之名!这本该属于你的一切,我要将它们,亲手还给你。
【阿修罗】
「いらない。」
我不需要。
【帝釈天】
「何?」
什么?
【阿修罗】
「お前はのし上がって、贤明な王となり、暴君となり、亡国の王となった。このざまになってまで、俺を天人の王に仕立てるというなら、俺は王になどなりたくない!帝釈天、お前は何もかも计算済みだったが、俺が英雄になりたいかどうかを闻き忘れたな。」
如果你完成这一切,成为明君,成为暴君,又成了亡国之君。落到如此田地,就是为了让我名正言顺地成为天人之王,那这王位我不要也罢!帝释天,你什么都算到了,却唯独忘了问我到底想不想做一个英雄。
【帝釈天】
「私が间违っていたというのか、阿修罗?英雄にしか人々を救うことはできない、その英雄になれるのはあなただけだ。私は人々を、あなたを……手放したくないんだ。」
我难道做错了吗,阿修罗?只有英雄能救世人,而能做英雄的人只有你。我放不下世人,但也……放不下你。
阿修罗はゆっくりと帝釈天を地面に寝かせた。头上の暗云は消え去り、金色の忉利天がよりはっきりと见える。金色の光が二人を照らした。
阿修罗将抱着的帝释天缓缓放在地面,头顶的乌云逐渐散去,金色的忉利天越发清晰。金色的光芒落在二人身上。
【阿修罗】
「俺达は、どうしてこんなことになった。」
我们究竟为何会走到如今这一步。
【帝釈天】
「薄々気づいていると思うが、私の能力は本当の意味の浄化ではない。昔の忉利天神と同じ、心の共感を通じて悪念を吸収する力だ……」
你大概已经猜到了,我的能力并不是真正的凈化。而和当年的忉利天神一样,是通过心灵共感,来吸收恶念……
【阿修罗】
「俺の悪念がお前を苦しませ、お前を狂わせたのか?」
是我的恶念使你痛苦,使你变成了如今疯狂的样子吗?
【帝釈天】
「违う。乱世に生きる人々は、多かれ少なかれ、谁もが狂った欲望を抱えているものだ。贵族の强欲、平民の欲望、十天众の我欲……贫しい村人、来るはずのない救援を待つ兵士……全ての悪念、全ての屈辱と悔しさが私の元に集まる。私には选ぶ権利も选ぶ意思もなく、全てを受け留めた。あなたが私に选ぶ権利を与えてくれたんだ、阿修罗。私があなたを选んだんだ。しかし人の狂気はとどまることを知らない。あなたの果てしない强さがその证拠だ。なのに私の命には限りがある……私は王になった后、ずっと答えを探していた。忉利天に行き、精神の海で忉利天神が残した残留思念を见た。死んで千年経った今も、私达と再会し、私达の魂をありのままの姿に浄化することを望んでいる。忉利天神はもういないが、彼と同じ能力を持つ私はここにいる。私が忉利天神に代わって、一族の人々の悪念を吸収する。それだけではない、天人、鬼族、人间、阳界に生きる者の悪念もすべて受け止める。忉利天神のように人を侧に束缚し、魂の自由を夺って己の孤独を埋めるようなことはしたくない……忉利天神の浄化は不完全だ。悪念を人々から切り离せば、人はもう欲望に抗わなくていい。だから、人々が忉利天で再会を果たした时、私はそこへ行かない。私は人々の悪念を取り込んだ忉利天神以上の破壊神となり、最强の天人に倒されるんだ。そしてその最强の天人は阿修罗、あなただ。阿修罗、知っているか?莲の実は泥の中で千年以上眠ることができる。意识がなければ命もない。ただ咲く梦を见ているだけだ。私の人生は、もう十分なほど莲花を咲かせた。泥の底へ戻り、永远の眠りにつくべきだ。」
不,在那样一处乱世之中,人人都或多或少有着疯狂的欲念。贵族的贪婪,平民的欲念,十天众的自私……缺粮短衣的村人,永远都等不来援兵的战士……所有的恶念,所有茍且偷生和不甘的死都汇集到了我身上,我不能选也不想选,不自量力地全都收下。是你给了我选择的权利,阿修罗,是我选上了你。然而世人的疯狂是无止尽的,你那没有上限的强大正是证据,可我的生命却如此有限……在登基为帝后,我为探寻答案,曾亲自去往故土忉利天,在精神之海中,见到了忉利天神残存的思念。即使在死后千年,他还在期待着能再度与我们相见,将我们的灵魂凈化为最初的样子。然而忉利天神已经不在了,和他有着同样能力的我却还在。我会代替忉利天神,吸取所有族人心中的恶念。不仅如此,天人,鬼族,人类,阳界所有生灵的恶念我都会照单全收。可我不想像忉利天神那样将人们束缚在自己身边,更不想剥夺任何灵魂的自由来填补自己的孤寂……忉利天神那样的凈化是不完美的。我想帮助世人一口气脱离这恶念,再也不在欲海中挣扎。因此,当众生在忉利天重逢时,我并不会去往那裏。我会带着世人的恶念化为比忉利天神更甚的破坏神,死在最强的天人手中。而那个人只能是你,阿修罗。阿修罗,你知道吗?莲子能在淤泥裏沈睡千年,没有意识也没有真正的生命,只是做着盛开的梦。而我的一生,已经开出了足够多的莲花,是时候沈眠到淤泥之底,不覆醒来。
【阿修罗】
「帝釈天、寝るな。俺に言っただろう、忉利天で待ってるって。」
帝释天,别睡,你不是说,你会在忉利天等我吗?
【帝釈天】
「梦の中のあの丘の上の、扉の前に莲池がある小さな家で。あなたの帝釈天は、そこで待っている。」
在梦中的那座山坡,在那门口有莲池的小房子裏。你的帝释天,会在那裏等着你。
忉利天が完全に姿を现わした。暗云は消え去り、天域上空に金色の光が溢れた。地上と善见城の人々は、目の前の光景に仰天した。その时、忉利天が突然空から落下し始め、善见塔にぶつかろうとした。善见塔はその圧迫を感じたかのように、崩壊し始めた。宫殿の地面はひび割れ、壁は砕け散り、破片が落下していく。善见塔の天辺で、阿修罗は帝釈天を见ている。
忉利天的身形已经无比清晰,乌云尽数散去,天域上空金色的光芒万丈。地面上与善见城中的人们,都不由得为眼前的景象而震惊。就在这时,忉利天突然开始从高空向下坠落,朝着善见塔顶压来。善见塔仿佛感受到压迫一般,突然开始崩塌,王殿大地龟裂,墻壁碎开,沙石不断下落。善见塔顶,阿修罗低头看着帝释天。
【阿修罗】
「俺达は亲友だが、俺はお前のために自分が歩みたくない、歩むべきではない道を选んだりはしない。忉利天と融合して、新たな忉利天神になるなんて、俺が许さない。俺がヴリトラとなり、伝説の戦いのように胜つこともない。俺は歴史を书き换える。そしてお前を追い诘めたこれを、舍てる。」
你我是挚友,但我不会为了你而选择自己不想走,也不该走的路。我不会让你和忉利天融合,成为新的忉利天神,我也不会化为弗栗多,打赢那场传说中的恶战。我要将历史改写。而这将你逼至绝境的东西,没有也罢。
阿修罗が二人の血にまみれた心魂を握り溃した。心魂の欠片は去るのを惜しむかのように、二人の周りを舞う。
阿修罗捏碎了手中沾染着二人鲜血的心魂,心魂的碎片如同不肯离去一般,像流光一样萦绕着二人飞舞。
【阿修罗】
「俺は天人ではなくなった。善见城に攻め込み、お前と敌対したあの日から、いいや、生まれた时から天人ではない。だから俺が、お前に用意された道を歩むことはない、帝釈天。それは俺が、阿修罗だからだ。」
我早已不再是天人,在我杀回善见城,而你出来迎战的那天,不,从我出生的那天起,就从来都不是。所以我不会按照你安排的道路走下去,帝释天。因为我,正是阿修罗啊。
阿修罗の答えを闻いて、帝釈天は笑った。
帝释天听到阿修罗的回答,反而笑了起来。
【帝釈天】
「あなたはいつだって、私が思うよりも强い。强者の顶点に达したと思った矢先に、あなたは更なる高みへと飞んで行く。この世に本物の强者などいないのかもしれない。皆运命の风に逆らって飞び、より高い场所を目指す小鸟なのかもしれないな。そして私は、随分と高いところまで来た。さようなら、私の阿修罗。」
你永远都比我想象的要强大,每当我以为你已经走到了强者的顶点,你却又飞向了更高处。或许这世上本就没有真正的强者,每一个人都不过是在命运中不断飞往高处的飞鸟。而我,也算是飞到了,很高很高的地方。再见了,我的阿修罗。
善见塔は忉利天の引力によって完全に崩壊した。轰音が空に响き渡り、云の上で白い鸟が鸣く。
帝釈天は昏睡状态になり、深い眠りに落ちていく。忉利天は帝釈天を喰らおうとする巨竜のように、急速に落下してくる。巨塔が崩れる瞬间、阿修罗は落下してくる忉利天に逆らって、更なる高みへと飞んた。金色の忉利天は、金色の幻境をもって彼を迎えた。精神の海が心魂の欠片と共鸣を起こし、阿修罗が追い求め続けた真実を见せた。
瑠璃城で、深渊の戦いの后、帝釈天は一歩も离れず深手を负った阿修罗を看护し続けた。军医がいなくなると、彼は自分の心魂を伤だらけの阿修罗の胸の中に入れた。そして阿修罗の伤だらけの心魂は、帝釈天の体内に入れられた。
善见塔因为忉利天的引力而彻底崩塌,巨大的轰鸣传至云霄,云端的白鸟发出了鸣叫。
帝释天也彻底陷入了沈睡,在沈睡中坠落下去。下坠的忉利天如同要吞食帝释天的巨龙一般,急速地压了下来。而阿修罗在巨塔坍塌的一瞬,迎着坠落的忉利天而上,朝着更高的高处跃去。金色的忉利天用金色的幻境迎接了他,精神之海与心魂的碎片共鸣,展现出了阿修罗一直寻找的真相。
琉璃城,深渊一战之后,帝释天寸步不离地守在重伤的阿修罗身边。在军医离开后,他将自己的心魂放进了阿修罗伤痕累累的胸口,而阿修罗重伤的心魂则放进了帝释天体内。
【帝釈天】
「あなたは言っていた、自分は强韧な体持っているが、私には强い心があると。だから今、私の心をあなたに赠ろう。いつでも、どこでも、私に会いたければ、振り返らなくても、私はずっとここで待っている。」
你总说你有一具坚韧的身体,但我却有一颗坚韧的心,如今这颗坚韧的心,我把它送给你。无论何时,无论何地,当你想要找到我,你甚至都无需回头,我都会在这裏等你。
真実を知った阿修罗は二人分の力を込めて、思い切り忉利天の伪りの光にぶつかった……
得知了真相的阿修罗以两人份的全力,狠狠地击向了忉利天那虚伪的光明——
【阿修罗】
「最强の体は、最强の心の勇気を胸に抱く。俺は絶対に胜つぞ、帝釈天。待ってろ。」
最强的身体,怀抱着最强之心的勇气,我一定会赢,帝释天。等着我。
衝撃の后、忉利天神の残留思念は昔帝釈天を迎え入れた时のように、阿修罗の来访を受け入れた。本当の忉利天神は帝釈天に似ているが、同时に阿修罗にも似ている。天人に似ているが、天人以外の万物にも似ている。
撞击后,忉利天神残存的意识如同当年迎接帝释天那般,迎接了阿修罗的到来。真正的忉利天神像帝释天,却也像阿修罗,像天人,却也像天人以外的万物。
【阿修罗】
「慈悲深いと自惚れる忉利天神よ、何と残酷なんだ!闇の子供として生まれたというだけで、俺の全てを夺うのか?善悪は元々表裏一体のものだ。善人の心にも悪念が生まれる。悪人も気まぐれに善をなす。人は伤付くと苦しみ、勘违いされると怒り出す。怒りに支配されると破壊に手を染めたり、何も考えずに他人の所有物を夺ったりする。谁もが悪念を抱いている。悪念はどこにでもある。神とて例外ではない。天国とて免れることはできない!お前は全ての天人を创り出し、彼を创り出し、そして俺をも创り出した。しかしなぜなんだ、なぜ俺の存在を恐れるあまり、彼に生涯をかけて、どちらかが死ぬまで俺と戦い続ける使命を与えた?」
自诩慈悲的忉利天神,你是何等残忍!难道只因我生来是黑暗之子,你就要夺走属于我的一切?善恶本就一体两面,互为表裏,善人心中会诞生恶念,恶人也会一时动容而行善。人受伤就会痛苦,被错怪就会愤怒,怒火中会想要破坏,也会想要不管不顾地夺取他人的所有物。恶念人人皆有,到处皆是,即使是神也不能免俗,即使是天国也不能例外!你诞生了所有天人,诞生了他,也诞生了我。可你为什么,就这样地惧怕我的存在,怕到非要让他穷尽一生来与我争斗,不死不休!
忉利天神は慈悲深い眼差しで阿修罗を见つめているが、一言も発さなかった。
忉利天神悲悯地註视着阿修罗,却一言不发。
【阿修罗】
「ならば、俺は闇と化し、破壊神と化し、お前に押し付けられた运命に抗う!この俺が彼の代わりに、全ての罪悪を背负う!」
既然如此,就让我化为黑暗,化为破坏神,来反抗你强加给我的命运!就由我来代替他,承受所有罪恶!
忉利天が降临する寸前に、阿修罗の霊神体が帝釈天の代わりに精神の海に溶け込んで、鬼域中の悪念を吸収し始めた。
在忉利天降临前的最后一刻,阿修罗代替帝释天将灵神体融入了精神之海,吸收起鬼域中的恶念。
【阿修罗】
「足りない、全然足りないぞ!たかがこの程度の悪念でこの阿修罗を押し溃す気か?俺はお前らの新しい神だ!全ての魂は俺に平伏し、全ての精神は俺好みに生まれ変わるべきだ!俺の愿いは全て、この鬼域にて真実となる!天人の圣なる子供である帝釈天は、神託を受け世に生まれ、若くして军に入り、鬼族の侵攻を挫き、唯一无二の才能を见せて人々に敬われ、やがて将军となった。その后翼の団を立ち上げ、天人と鬼族の和解のために辺境を駆け回り、最后には平和をもたらした。しかしそれを拒んだ金翅鸟一族は竜巣城に巣食い、天域を攻め落とすことを企んだ。帝釈天は自ら兵を率いて讨伐に当たり、见事に胜利を収めた。城に戻った帝釈天は、人々に推荐され戴冠を果たした。彼は民を爱する王として、强者も弱者も、老若男女に平等に接し、良き政策を実行した。しかしそれは天域の辺境にいる魔神一族に妬まれる种となった。魔神に唆された竜巣城が败れたあと、魔神一族は百年蛰伏したが、やがて大军を率いて善见城まで攻めてきた。天人の王帝釈天は城の民を避难させ、善见塔の顶にて自ら魔神の王阿修罗を迎撃した。しかし魔王は礼仪知らずで残酷非道な上、悪事の限りを尽くし、天域と鬼域を诸共破壊すると啸いた。故に帝釈天は魔王の命を絶つと决めた。二人の戦いは丸一日続いた。翌日の朝、帝釈天はようやく阿修罗に打ち胜ち、魔神军を撃退して、深渊の底に追い払った。これにより、天域と鬼域は平和を取り戻し、善见城の民も无事に故郷に戻ることができた。深手を负った帝釈天は姿を消したが、三日后の朝に帰还を果たし、はぐれてしまった家族と城门で再会して、感动の涙を流した。民は歓声をあげて彼を出迎え、花束を赠った。人々の笑い声は王宫まで闻こえてくる。帝釈天はそこで皆に囲まれて再び玉座についた。天域と鬼域は、それで永远の平和を手に入れ、戦乱をもたらす者は一人も残らずに消えた。しっかりと胸に刻め。伪りの不平等な世界よ!新たな神の名をもって、服従を命ずる!この阿修罗の欲望に、従え!」
不够,还不够!只是这点恶念就想把我阿修罗压垮吗?我是你们的新神!我要所有的灵魂都臣服于我,所有的精神都随我的喜好而重铸!我要我心中所想的一切愿望,皆在这鬼域中化为真实!天人圣子帝释天,受神谕降生于世,年少参军,抵御鬼族侵扰,一鸣惊人,为兵将民众所爱戴,成为一方大将。又创立翼之团一军,为两族和谈奔走于边境,终于使两族和解。然金翅乌一族不肯归顺,盘踞龙巢一城意欲攻取天域,帝释天亲自举兵讨伐,龙巢城大捷。帝释天回城后,千万人簇拥其登上王位。其为王爱民如子推行仁政,无论弱小强大,青壮老幼,一视同仁。却遭天域边境魔神一族妒恨,魔神族挑唆龙巢城攻打天域失利,韬光养晦百年,最终举魔神大军攻打善见城。天人之王帝释天遣散城中百姓,于善见塔顶亲自迎战魔神之王阿修罗。却见魔王行仪粗鄙,行事残忍,无恶不作,口出狂言要将天域鬼域一并摧毁,终于决心将其斩杀。二人大战一日之久,直至次日清晨,帝释天战胜阿修罗,又将魔神一军击退千裏,打入深渊之底。天域鬼域从此重归和平,善见城百姓重归家园。帝释天重伤失踪,于三日后清晨时归城,与失散的父母兄弟团聚城门前,喜极而泣。百姓夹道高呼,村人献上鲜花,欢声十裏,直至王殿门下,千万人簇拥帝释天重登王位。天域鬼域,从此永享和平,天上天下,再无求战之人。记好了。这虚伪而不公的世界啊!我以新神之名,命令你服从我!臣服于,我阿修罗的欲念!
忉利天は最后に空中で、万物を金色に染め尽くす眩しい光を放った。そして鸟すら辿りつけない、一番高い空に消えた……
忉利天最后一次在空中爆发让万物为之变色的金色光芒。最终消失在飞鸟也不能到达的,最高的云端——
【源頼光】
「结局こうなったか。まあ、こんな结末も悪くないだろう。」
到头来却成了这样吗。也罢,也算是另一种不错的结果了。
【鬼王酒呑童子】
「阿修罗、お前は一体どんな结末を选んだ。」
阿修罗,你究竟是选了怎样的结局。
最后の神と対峙したあと、狂気と暴虐にまみれた破壊の欲望に侵されながら、阿修罗は必死に自我を保ち、帝釈天が坠落する前に彼を受け止めることに成功した。
与最后的神明对峙后,在疯狂暴虐的破坏欲中,阿修罗撑着自我意识,终于在帝释天坠落前接住了他。
【阿修罗】
「帝釈天……俺は闇の子供として生まれたが、お前は俺に光を见せ、人情を感じさせてくれた。お前は光の中で生き続けるべきだ。闇に落ちる怪物は、永远に俺でいい。もうすぐ瑠璃城の近くに着く、そこで一旦休もう。起きたか、帝釈天。」
帝释天……我生来就是黑暗之子,而你却让我看到了光明,给了我情谊。你应该一直活在光明之中,就让我成为永堕黑暗的怪物。我们很快就能到琉璃城附近了,暂时在这裏歇息吧。你醒了吗,帝释天。
【帝釈天】
「ゴホ、なぜあなたがここに、私はどうして……?」
咳、你怎么会在这裏,我又为什么会……?
【阿修罗】
「别れを告げに来た。俺はじきに理性を悪念に蚀まれ、正真正铭の破壊神と化す。そしてお前は俺达が追い求めた世界の中で目覚める。」
我是来告别的。我的理智很快就会被恶念占据,成为真正的破坏神,而你会在我们共同追寻的世界中醒来。
【帝釈天】
「悪念、破壊神?违う、それは私がやるべきことだ、あなたがやるべきことではない。あなたには…」
恶念,破坏神?不,那是我该做的事,你该做的不是这些,你该做的是……
【阿修罗】
「结局のところ、俺达は同じぐらい顽固だな。しかし今だけは、お前の执念も少し理解できた気がする。だが残念だ、最后になっても、俺はお前のように优しくはなれなかった。以前、俺が欲しいのは自分が创り出した世界、この手で夺い取った全てと言ったことがあるよな。俺にとって、人々の自由など、俺の执念と比べたら取るに足りないものだ。」
到头来你我完全是一样的脾气,只是在这一刻,我似乎有点理解了你的执念。只可惜啊,我终究还是没你这样的好脾气,我说过我想要的是自己亲手创造的世界,亲手夺来的一切。众生的自由在我眼前,如何比得上我心中的妄念。
【帝釈天】
「……一体何をした?」
……你究竟做了什么?
【阿修罗】
「我が名は阿修罗、魔神一族を统べる者で、天人と鬼族との戦争を引き起こした张本人。そして天域を狙う悪者で、お前の宿敌だ。俺达は善见塔で雌雄を决するために、今日初めて出会った。俺が破れたから、もう二度と会えない。」
我的名字是阿修罗,魔神一族的将领,挑起天人和鬼族之间战火的罪魁祸首,觊觎天域的魔族,你的宿敌。我们今日初见,是在善见塔上一决高下,自我败后,永不再相会。
【帝釈天】
「违う、阿修罗は昔からの知り合いだ。今日初めて会ったのではない。私达は辺境の村で出会った。阿修罗は鬼族に袭われていた私达を救ってくれた。阿修罗は魔神を统べる者などではない、天人一族の英雄だ。」
不,阿修罗与我相识已久,并非是今日初见。我们相遇在边境的村外,他从鬼族手中救下了我们一行,他也并非魔神将领,而是我天人一族的大英雄。
【阿修罗】
「それは记忆违いだ。」
你记错了。
【帝釈天】
「记忆违いではない。阿修罗は强い霊神体を持っているが、ずっと狂気に苛まれている。私は精神感応の力を通じて彼の痛みを分かち、仲间になった。私は彼と共に戦场に赴き、数々の功绩をあげた。」
我没有记错,阿修罗灵神体强大,却饱受疯病之苦,我用心灵感应分担他的痛苦,与他结为搭檔。我同他一起上过战场,打了无数胜仗。
【阿修罗】
「そうか、一体どんな功绩をあげた?」
是吗,那你们都打过什么胜仗?
【帝釈天】
「瑠璃城で大胜利を得た。彼が鬼族に成りすまし、私を敌の首领に捧げたあと、私达は力を合わせてその首领を杀し、城の民を救った。竜巣城でも大胜利を得た。私は彼と二手に分かれた。彼は城の中に潜入し、太鼓を鸣らして伪の情报を流し、私は兵を率いて后门から城の中に攻め入った。善见城で、私は新しく王に任命され、反乱军が城门下まで攻めてきた。阿修罗は…阿修罗は……どこへ行った?」
琉璃城大捷,他扮作鬼族,将我献给贼首,我们二人合力刺杀贼首,救了城中百姓。龙巢大捷,我与他兵分两路,阿修罗潜入城中,命人佯击战鼓,我领兵从后门趁虚而入。善见城中,我被任命为新王,叛军兵临城下,阿修罗他……阿修罗……去了哪裏?
【阿修罗】
「それは记忆违いだ、帝釈天。」
你记错了,帝释天。
【帝釈天】
「记忆违いではない、后生だから教えてくれ、彼は一体どこへ行った?」
我没有记错,求你告诉我,他到底去了哪裏?
【阿修罗】
「彼は敌の情报を探りに行った。お前はまだ寝ていたから起こさなかった。そして俺は伝言を预かった。英気を养い、明日になったら竜巣城を攻めるようお前に伝えてくれと言っていた。」
他去勘察敌情,看你还在睡就没有叫醒你,他让我等在这裏,告诉你要养精蓄锐,明天我们攻打龙巢城。
【帝釈天】
「竜巣城を攻める…」
攻打龙巢……
【阿修罗】
「そうだ。竜巣城を攻め落とすのはお前の宿愿だと知っているから、彼はお前と共にそれをなし遂げたいと言っていた。もう少し寝ろ。目が覚めたら、彼は帰ってくるだろう。」
没错,他知道攻下龙巢城是你的夙愿,他说一定要和你一起完成。睡吧,等你醒来,他就会回来。
【帝釈天】
「そうかな。」
会吗。
【阿修罗】
「そうだ。目が覚めたら、戦争はもうお前の手で终止符が打たれていて、二度と起こらない。鬼族と天人は互いを理解し合い、敌対することはない。そしてお前は凯旋する。民が歓声をあげて出迎え、花束を赠る。ずっとお前のことをよく思っていなかった家族も城を出て、善见城の下で、お前の帰りを待っている。梦の中には、かつての戦友がいる。そして目覚めると、また今の友人に会える。」
会的。等你醒来,战事已经终结于你手,两族再不会燃起战火,鬼族与天人能够互相理解,不再敌对。而你乘胜归来,平民为你夹道欢呼,村人为你送上鲜花。就连一直冷待你的家人,都会亲自出城来,在善见城下,恭迎你归来。在你的梦裏,有你曾经的战友,而等你醒来,又会见到现在的友人。
【帝釈天】
「そんな日が本当に来るのか。」
会有那样的一天吗。
【阿修罗】
「お前が望みさえすればな。」
只要你希望。
阿修罗が子供の顷母亲がよく歌っていた小呗を口ずさむと、帝釈天はあっという间に眠りについた。
阿修罗小声地哼起儿时从母亲那裏听来的调子,帝释天很快就沈沈地睡了过去。
【阿修罗】
「できることなら、俺もこの世界に残って全てをこの目で见たい。だがどんな愿いにも対価が必要だ。忉利天神の过ちは、対価を払わなくても愿いが叶う世界を创り出したことだ。だが俺は、二度とその过ちを犯さない。俺达の理想は実现できた。今度は俺が対価を払う番だ。俺が全ての悪念を背负い、深渊に持ち込む。そうすれば二度と悪が光に触れることはない。お前の世界に残るのは、美しさと喜びだけだ。谁もが闘神阿修罗のことを忘れる。これからは深渊天魔しか存在しない。そして人々はお前の名を称える。お前は人々に慕われる慈悲深い王だ。だから前に进め。过去を振り返るな。もう谁かのために足を止めるな。そして俺も、歩みを止めることはない。」
如果可以,我也想留在这个世界裏亲眼看看它的样子。然而一切愿望都有代价,忉利天神的错误,就是创造了一个只有愿望却没有代价的世界。而我,不会重蹈他的覆辙。我已经实现了我们曾经的理想,现在到了我支付代价的时候了。我要将背负的所有恶念一并带入深渊,邪恶再也无法触碰光明,让你的世界只留下美好与欢愉。我要这世上再无人记得战神阿修罗,从此世间只有深渊天魔,而人们欢呼着你的名讳。你是万人爱戴的仁慈之王,你该走了,不要再看向过去,不要再为谁而停滞不前。而我,也同样不会停步。
阿修罗は最后の力を振り绞って、自分と共に无数の悪念を深渊に送り込み、再び深渊を封印した。これをもって、阿修罗は永远に闇に堕ち、光の世界に踏み込めぬ唯一の魔王となった。
阿修罗以最后的力量,将自己和万千恶念一同打入深渊,并再度封印了深渊。自此,阿修罗将永堕黑暗,成为无法走入光明的唯一的魔王。
……数日后の朝、善见城
——数日后的清晨,善见城
【雷公鬼】
「この戦いもようやく终わった。仲间の商人达と共に天域の辺境で何日も待って、今日ようやく中に入ることができた。」
这场仗终于打完了,我们几个商队在天域边境上等了好些天都没能进来,这会终于开结界了。
【赤潮鬼】
「これは善见城が先日註文した品だ。いつもの品物以外に、天人の王が註文した善见城復兴用の物资もたくさんある。」
这是善见城一早订下的货物,除了平日裏那几样,还有天人之王订下来的几车重建善见城的物资。
【天人の兵士甲】
「本当にご苦労様です。」
真是辛苦你们了。
【赤潮鬼】
「いいえいいえ、天人の王はあの天魔様を追い払ってくれたんだ、我々は感谢するべきです。」
不辛苦不辛苦,天人之王帮我们赶跑了那个天魔大人,我们高兴还来不及。
【雷公鬼】
「本当に帝釈天様のおかげだ。百年前には、天人と鬼族が商売するなど、谁も想像だにしなかっただろう。そういえば、帝釈天様は今日の朝善见城に戻るのか?」
也多亏了帝释天大人,换做百年前,谁能想到两族还能这么通商呢。说起来,帝释天大人是今早就回善见城?
【天人の平民甲】
「そうだ、帝釈天様は今日の朝に城に戻ってくる。皆、准备はできているか?」