祈神之宴
10
皆の総攻撃を喰らい、大蛇神は倒れた。祈祷の舞の力は絶え间なく太阳に註ぎ込まれている。しかし天照を囲むヤマタノロチの赤黒い瘴気は、最后の牢狱であるかのように、眠る女神を拘束している。
大蛇神在众人的围攻中倒下,祈神之舞的力量源源不断地输向了太阳。然而在天照女神的周围,环绕着八岐大蛇的黑红瘴气,如同最后一道禁锢,束缚着沈睡的女神。
【神堕ロチ】
「新世界を降临させたら、高天原の神王をこの世から消し、神々の法则を完全に无にする。その时、浮世には罪がはびこり、众生は法に缚られない自由を手に入れるだろう。」
等到新世界降临,我要做的头一件事,就是让高天神王陨落,将众神的法则彻底抹去。届时,放眼望去,皆是人世,世间遍地,皆是罪恶,众生将获得自由,不再被规则拘束。
次の瞬间、枪に贯かれたヤマタノロチは堕神の力を集め、不动の构えをとった须佐之男に急袭を仕挂けた。雷枪を抜いた须佐之男は、枪に染み付いた蛇血を振り落とすと、今度は正面から迎え打つ。
言罢,被枪贯穿的八岐大蛇汇聚堕神之力,攻向了岿然不动的须佐之男。须佐之男一把抽出雷枪,甩掉枪上的蛇血,正面迎击。
【神堕ロチ】
「思う存分追いかけ、探し求めるがいい。杀戮こそが、お前の救いなのだ。」
尽情去追逐,去渴求吧,因为只有杀戮,才是你的救赎。
【须佐之男】
「いつまで隠れているつもりだ?」
你打算躲到什么时候?
【神堕ロチ】
「私は隠れてなどいない。目の前にいるのに、お前が私を见ないのだ。お前はいつもそうだが、私はとっくにお前を见抜いている。お前の友人たちは、今のお前を目にしたら、一体どう思うだろうな。」
我不曾躲藏,我就在你的眼前而你却看不清我。你我之间仿佛向来如此,我却一眼看清了你。你口中的友人们,不知道他们看到如今的你,会作何感想。
握りつぶした蛇魔が晴明に化けたので、须佐之男はヤマタノロチの首を绞めた。しかしヤマタノロチだった者は、倒れながらまた姿を変え、神楽になった。
须佐之男手中捏碎的蛇魔竟变成了晴明的样子,于是他转而捏住了八岐大蛇的喉咙,然而手中的人倒下时却又化为了神乐。
【神楽】
「皆を守るって……约束したのに……」
你说过……会保护我们……
彼を囲んで无远虑に哄笑するヤマタノロチの幻影は、老若男女に、天照に、荒に、阴阳师たちに、彼の知っている人々に化けた。
八岐大蛇的幻影围绕着他发出笑声,那笑声又各自变成男男女女,蛇魔的身形化为他所知的许多人,天照,荒,阴阳师们。
【天照】
「须佐之男……よもやあなたは……」
须佐之男……你难道……
须佐之男が恐ろしい念り声を上げると、彼の召唤に応じた雷や稲妻は几千もの戦马に姿を変えた。いななきながら空を駆け抜け、怒涛の如く彼に突进していく。空を駆けて现れた几千もの戦马は、崩れた山のように须佐之男に押し寄せていく。稲妻となった戦马が、鋭い爪を生やした彼の右手に络みついた。雷がひしめく蛇を一扫し、それらを全て灰に変えた。
须佐之男口中发出狂暴的嘶吼,雷鸣风暴受他召唤,化作万千奔涌的战马朝他冲来,马蹄声与嘶鸣声有如层层波涛。万千战马自云端纵深跃过,瀑布般朝着须佐之男倾泻而下,白色的身躯融化成雷电,缠绕上他化为利爪的右手。闪电席卷了周围无尽的蛇群,蛇群纷纷被劈为灰烬。
【须佐之男】
「罪も世界も、俺が全部背负ってやる——」
罪孽也好,世界也罢,我都会一并背负——
雷の闪光が走り出したその瞬间に、须佐之男の右腕がヤマタノロチの左胸を贯いた。稲妻がヤマタノロチと黒い蛇の大群を呑み込む。雷に包まれた世界が血色に染め上げられていく中、ヤマタノロチはただめまいを覚えた。しばしの沈黙のあと、赤い世界に雷鸣が轰いた。血色が褪せると、闇の中に无表情の须佐之男が现れた——
とっくに临界点に达した岚の结界は、これ以上稲妻の力に耐えられなくなり、音を立てて砕けた。无数の雷に贯かれたヤマタノロチが重伤を负った时、须佐之男の周囲を漂う毒々しい堕神の力が太阳のほうに拡散していった。その瞬间、空から星々が降り註いできた。
万电齐发,须佐之男的右手深深插入了八岐大蛇的左胸位置。电光淹没了八岐大蛇和黑色的蛇群,世界在雷暴中化为一片血红,八岐大蛇只觉得头晕目眩。片刻的沈寂后,血红之中响起隆隆雷声,红光褪去,黑暗中重新浮现出须佐之男冷峻的面容——
风暴结界不堪重负,再也无法承受雷暴的力量,砰的一声碎裂开来。八岐大蛇受到万千雷暴的穿刺,身躯遭受重创之时,须佐之男周身的堕神之力也如同毒物一般朝着太阳的方向扩散而去。然而就在这时,群星自天边倾泻而下。
【晴明】
「须佐之男様。」
须佐之男大人。
时を同じくして、いくつもの呪符が结びつけられた矢が放たれた。炸裂し、太阳を中心にいくつかの结界を展开する。
与此同时,一支有数道咒符缠绕的利箭迎面射来,一击中顿时炸裂为数层结界,将太阳层层护住。
【御馔津】
「皆危ない、离れて!」
大家小心,退后!
【神启荒】
「目を覚ませ、须佐之男。それは本当の君ではない。」
醒过来,须佐之男,这不是你。
静かで神秘的な星海が、この世の全てを包み込んだ。
静谧而神秘的星海包裹了世间的一切。
【神启荒】
「我が友、我が先导者は、悪意に心を委ねる暴汉ではない。彼はこの世で、この星海で、最も眩しい雷光だ。」
我的友人,我的引路之人,不是一个满心恶念的暴徒,而是这世上,这星海中,最耀眼的雷光。
波立つ海に呼び起こされた须佐之男は、水に濡れた髪をかきあげ、无限に広がる星空を见上げる。空を彩る星々や、さざなみが立つ海を见て、彼は一瞬茫然とした。周囲で戦っている人々を目に捉えると、须佐之男の周りを漂う赤黒い瘴気は、徐々に抑制され、消え始めた。
须佐之男被涌动的海浪唤醒,抬头抹了一把发丝上的水,望向漫天星辰。见繁星满天,波光粼粼,一时竟有些恍然。在看到了身边战斗着的众人后,环绕在须佐之男周身的黑红色瘴气,逐渐消退,似乎被压制了一般。
【须佐之男】
「荒の言う通りだ。俺は彼の友であり、また危険を顾みずに戦っている人々の友だ。俺は人々のために道を切り开く先駆者であり、同时に皆を支える后援者でもある。」
荒说的不错,我是他的友人,也是在这裏所有奋不顾身战斗着的人们的友人,是他们的前锋,也是他们的后盾。
重伤を负ったヤマタノロチがじきに拘束を破り、巨神から飞び降りようとしているのを见て、须佐之男は一歩前に出ると、落ちていく彼に稲妻の锁をかけた。あと数寸で地面に触れようという时に、ヤマタノロチは捕缚された。须佐之男が天照を抱き抱え、太阳の女神を安全な结界の内部に移动させた。空をも覆い隠す星海や雷光、阴阳术によって纺がれた巨大な网が、眩しい光を放ちながら、ヤマタノロチのほうに落ちていく。
眼看重伤的八岐大蛇就要挣脱,跳下法相,须佐之男上前一步,雷电锁链缠绕住了他下坠的身体。八岐大蛇被拦在了距离地面只有数寸远的地方,层层缠住。须佐之男一把抱起天照,将太阳女神置于安全的结界后。只见星海,雷光和阴阳术铺天盖地而来,群星璀璨,法术织为天罗地网,朝着八岐大蛇的方向落下。
【晴明】
「ヤマタノロチ、大蛇神が讨たれた时から、お前の败北はすでに决まっていた。」
八岐大蛇,早在那大蛇神死时,你便大势已去。
锁に繋がれ地上に落ちたヤマタノロチは、目の前にいる人々を见た。
浑身缠满锁链的八岐大蛇落在了地上,望向眼前的众人。
【神堕ロチ】
「古来より、雾を讃える言叶は数え切れないほどあった。その理由が分かるか?人々は详しく知りたいとは思わない。暧昧な部分があるから、美しいと褒めそやし、善と讚称する。こう考えたことはないか?もし天照がその身から悪神を切り落とさなければ、様々な悲剧は回避できていたかもしれないと。」
自古以来,有多少诗句是为了讚美雾色,你们可知道是为什么?世人不想将事事看清,凡事有三分迷蒙,方称之为美,谓之为善。你们可曾想过,如果天照并未分离出恶神,兴许也就不会有那许许多多的悲剧。
【晴明】
「人々は真相を目にしても、见て见ぬふりをするかもしれない。光を恐れ、远くに留まるかもしれない。それでも永远に、真相と真実に憧れ、真理を独り占めすることに憧れる。憧れあってこその恐れだ。持たざる者は失うことを恐れない。真相や真理に関しても、同じことが言える。」
世人或许会对真相视而不见,或许会对光明望而却步。但却永远渴望着真相,渴望着真实,渴望着将真理据为己有。恐惧正是因为渴望,无欲则刚,哪怕是对真相真理,也不外如此。
【神堕ロチ】
「ほう?ならば、私も天照にならって、己の罪を舍ててみよう。」
哦?既然如此,就让我今天效仿一次天照,摒弃一次满身的罪恶。
そう言い舍てると、ヤマタノロチの体は突然细かくひび割れ、喷火寸前の火山の如く、大量の黒い瘴気を放ち始めた。亀裂だらけの体は、腐败の力をいつ喷き出してもおかしくない——
言罢,八岐大蛇的身体突然显露出无数的裂缝,如同即将喷发的火山一般,散发出浓烈的黑色瘴气,外壳不断龟裂,仿佛随时将有腐化之力要喷薄而出——
【神堕ロチ】
「この世に何が起きるのか、お前たちに见せてやろう。」
让你们,也让这个世界好好看一看,会发生什么吧。
【神楽】
「ヤマタノロチは何をしようとしてるの?」
八岐大蛇是要做什么?
【縁结神】
「まずい、ヤマタノロチが正体を现そうとしておるぞ!」
糟了,八岐大蛇这怕是要显露真身了!
【源博雅】
「あいつの正体は蛇じゃないのか?」
他的真身不是一条蛇吗?
【八百比丘尼】
「いいえ、それはあくまでも人间界にいる时の拟态に过ぎません。」
不,那只是他在人间的拟态。
【孔雀明王】
「こんな恐ろしい力、初めて见る。」
我从未见过如此诡异的力量。
【神启荒】
「ヤマタノロチの正体は彼の力の源だ。彼が神として象徴する力、そして虚无の海の键。千年前の审判の前、私は星海の予言を通じて、审判で正体を现したヤマタノロチがもたらす灾いを见た——罪の汚れが世界中を侵食し、やがて世界に灭びをもたらす。」
八岐大蛇的真身是他力量的本源,是他作为神明所代表的力量,更是虚无之海的钥匙。在千年前的审判之前,我曾在星海的预言中看到过八岐大蛇在审判上自爆真身的后果——罪恶的污染会侵蚀整个世界,最终导致世界的消亡。
【小白】
「じゃあどうすれば止められるんですか?!」
那该怎么阻止他呀!
【须佐之男】
「天羽々斩!」
天羽羽斩!