终焉之章
7雪风
……都の近辺、进军の途中。
京都外围,行军途中。
【大天狗】
「黒晴明様、此度は危険极まりない旅になります。蛇魔も増える一方です。それなのに、なぜこの鬼女を助け、そばに置くのですか?」
黑晴明大人,这一路上危机四伏,蛇魔的数量有增无减。为什么你还要将这鬼女救下,甚至带在身边?
【黒晴明】
「ヤマタノロチは都付近に阵眼を设置し、各地の平和を壊した。红叶林の中の封印は弱まり、瘴気が立ち込めていた。もしあの时助けなかったら、彼女も侵食され、より恐ろしい怪物になってしまったかもしれない。」
八岐大蛇在京都外围布下阵点,搅得各地不得安宁。红叶林中封印松动,瘴气密布,若我此时不伸出援手,恐怕她亦会被侵蚀污染,暴走为更可怕的怪物。
【大天狗】
「しかし、黒晴明様……红叶さんは全く有难がっていないようですが。」
但,黑晴明大人……这位红叶小姐似乎并不领情。
大天狗の目线を辿ると、その先には赤い服を着た美しい女性がいた。しかし彼女はとても恐ろしい形相をしている。
顺着大天狗的目光看去,不远处正站着一名身姿曼妙的红衣女子,但她的脸上却流露出阴森可怖的表情。
【蝉氷雪女】
「とても恨まれているようですね、黒晴明様。」
感觉她的怨气可不小呢,黑晴明大人。
【黒晴明】
「红叶、今は特殊な事态だから、一先ずそばにいてもらう。」
红叶,此时情况特殊,就先让你跟在我们身边了。
【鬼女红叶】
「うふふふ……めずらしく亲切ですね、黒晴明様。」
呵呵呵呵……这可是不可多得的亲昵时刻呀,黑晴明大人。
そう言いながら、红叶は奇妙な舞を踊って近寄ってきた。しかし黒晴明に触れる寸前、彼女は霊力によって拘束され、危うく踬いてしまうところだった。
红叶说着便迈着诡异的舞步靠了上来,然而就在她接近黑晴明的瞬间,一股灵力流过,将她约束在原地,险些让她打了个踉跄。
【鬼女红叶】
「黒晴明様……以前、私の美貌を求める気持ちを利用して、悪事に手を染めるよう唆してくれたわね。それを素直に闻いた私は、许し难い罪を犯した……ご存知かしら……封印されていた间……爱しい二人の晴明様は……私のなど完全に忘れてしまったみたい……幸い下仆达が私に晴明様达の状况を知らせてくれたわ。でもあのあまりにも长く寂しい日々……人间に耐えられるものじゃない……この全てを引き起こした张本人がお前だと考えるたびに……私はうらめしくて……うらめしくてお前を食い杀したくなる……!今、术を使って私をあなたのそばに置きたがるということは……もう思い直して……私のものになると决意してくれたの?」
黑晴明大人……从前你利用我想变美的心而引诱我做了恶事,我听信了,犯下了不可饶恕的罪……你知道吗……被封印的这些日子裏……我所钟爱的两位晴明大人……就像完全将我遗忘了一般……好在侍从会为我带来一些你们的消息,可那份漫长的孤寂真是令人无法忍受啊……一想到这一切的起源,就是因为你这家伙……我就恨不得……恨不得将你整个吞噬……!现今你给我施咒,将我束缚在你身边,是不是……已经回心转意……决心归属于我了?
【黒晴明】
「すまない、红叶。封印が破られたのは予想外だった。私の半身はまだこのことを知らない。このまま红叶に自由を与えるのは、得策ではないだろう。」
抱歉,红叶。毕竟这封印被破是一场意外,我那半身对此还一无所知。若是让你就此恢覆自由之身,恐怕不太合适。
【鬼女红叶】
「ふふふふ……以前私を「诱惑」した时、黒晴明様は今ほど素直じゃなかったわ……いいわ、もう一人の晴明様を见つけた时、あなた达二人と……きっちり「けりをつける」から……」
呵呵呵呵……以前你「诱惑」我的时候可不像今天这般正直……也罢,等我找到了那位晴明大人,定要同你们两个……将这些账好好「清算」一番……
言ったそばから、寒気と风刃が彼女を袭った。しかし彼女に触れる寸前、黒晴明が扇子を振りそれを打ち消した。
红叶话音刚落,一股寒气伴随着一道风刃向她直冲而来,但在触碰到她的前一刻,黑晴明轻挥折扇将其化解。
【蝉氷雪女】
「黒晴明様への无礼は许さない!」
不许你对黑晴明大人如此无礼!
【鬼女红叶】
「ふふふ……あなたこそ、私と爱しい人との会话に口を挟まないでくれる?それに、あなた达の黒晴明様は封印が弱まった途端に、隙をついて私を攫ったのよ……この名ばかりの「保护」の裏には、一体どんな企みが隠されているのかしらね。」
呵呵呵……我同我的心上人说话,又哪裏容许你们这些家伙插嘴!再说了,你们的黑晴明大人趁着封印松动就趁虚而入将我掳走……这种名义上的「保护」,实际上还不知道算计着什么坏心思呢。
【大天狗】
「この女は完全に狂っているようだ……体中から不愉快な気配を放っている。(これから本当に彼女と仲间になるのか……)」
看起来真是个疯狂的女人……散发着令人不悦的气息。(接下来真的要和她成为同伴吗……)
【蝉氷雪女】
「私もとても耐えられないけれど、黒晴明様がお决めになったことだから。あなたも私もただ従えばいい。ここで少し休んでから、急いで目的地に向かいましょう。」
虽然我也无法忍受这家伙,但毕竟是黑晴明大人的决定。你我都只需服从便是。我们在此稍作休憩,便尽快向着目的地出发吧。
【大天狗】
「ふん、おそらくそんなに简単ではないだろう。」
哼,恐怕没那么简单。
大天狗が风刃を放つと、阴に隠れて攻撃の机会を伺っていた蛇魔が忽ち远くに吹き飞ばされた。同时に结界の周りに、危険な気配を放つ漆黒の何かが巻き散らされた。
大天狗随手挥出一道风刃,一条隐藏在暗处将要发起攻击的蛇魔被击飞数十步距离,漆黑之物倾洒在结界外围,透出危险的气息。
【大天狗】
「ここで止まっている间に、仿徨う蛇魔达に目をつけられた。一网打尽にできるから手间が省けたとも言えるが、かつて住んでいた场所にこいつらが集っているのは、やはり……気に食わない!」
就在我们停下的这段时间裏,已经被很多游离的蛇魔盯上了。虽说将它们聚集起来一网打尽也算省事,但看到这么多家伙聚集在我生活过的地方,还是颇有些——令人不爽!
林に突然刃羽の岚が出现し、あっという间に道沿いの无数の蛇魔と悪鬼を倒した。
羽刃暴风猛地从山林中心升起,一时间击倒了沿路无数蛇魔与恶鬼。
【黒晴明】
「実に见事な一撃だ、大天狗。」
真是漂亮的一击,大天狗。
【大天狗】
「……お褒めに预かり恐缩です。黒晴明様をお守りするためなら、我は……」
……雕虫小技。只要是保护黑晴明大人,我定……
二人が话していると、周囲は一気に冷え込んだ。草花はたちまち氷に覆われ、悪鬼の悲鸣が闻こえてきた。
两人正说着,只觉身边气温骤降,一时间草木花叶悉数凝上薄霜,不远处传来恶鬼痛苦的嚎叫。
【黒晴明】
「さすがは氷雪の力を操る雪……雪……雪女……」
不愧是操纵冰雪之力的雪……雪……雪女……
【蝉氷雪女】
「この先しばらくは私达の胁威となる障害は现れません。行きましょう。」
前方的障碍应该暂时不会对我们造成威胁了。出发吧。
【大天狗】
「……(つい我慢できずに身震いした)」
……终于忍不住打了个寒战)
一行は再び目的地に向かって移动を始めた。道中で袭ってくる悪鬼と蛇魔を片付けていく。
众人继续向着目的地前进,一路上清理着袭来的恶鬼与蛇魔。
【逃难的村民】
「助けて……助けて……」
救救我—救—
【腿脚不便的老人】
「この世の终わりのようじゃ……」
还有什么时候比现在更像末日降临呢……
村人达の叫びがすぐに妖怪の咆哮に埋もれていく。それを见た黒晴明は素早く前に出て、霊力を使って村人达を守った。
村民们的呼喊并未持续多久,很快被淹没在妖怪的嘶吼声中,黑晴明见状迅速上前,以灵力保护着他们。
【大天狗】
「黒晴明様、この辺りの瘴気は以前よりも浓くなっています。先に结界を张ってから対策を考えましょう。」
黑晴明大人,这附近的瘴气比先前浓重太多,不如先张开结界再作决断吧。
【黒晴明】
「よかろう。」
好。
黒晴明が呪文を唱えると、彼を中心に强固な结界が出现し、瘴気を外に追いやった。
黑晴明默念口诀,一道坚固的结界以他为原点张开,将瘴气隔绝在外。
【逃难的村民】
「た、助かった……ありがとうございます、阴阳师様!え?都の有名な阴阳师様に似ていらっしゃいますが……あ、思い出した。晴明様……晴明様ですよね?さっきは混乱していて、晴明様のお颜も汚れていたので、すぐに気づけませんでした。晴明様がいてくださるのなら、もう安心です。」
得,得救了——多谢阴阳师大人!诶?您似乎与京都一位出名的阴阳师大人长相神似……啊,我记起来了,您是——晴明大人吧?刚刚事态混乱,您脸上又沾染了臟污,这才没有认出来。既然有晴明大人在此,那我们也便安心了。
【大天狗】
「……」
【蝉氷雪女】
「ゴホッ……」
咳……
【大天狗】
「雪女、どうした?気分でも悪いか?」
雪女,你怎么了,是感觉不太舒服吗?
【蝉氷雪女】
「へ……平気。でも、道中ずっと何かの力がついてきているような気がする。」
我……没事。但这一路上,我总觉得有股陌生的力量跟在身边。
【黒晴明】
「ああ、雪女の言う通りだ。私も似たようなものを感じた。だが、私にとってその力は少し懐かしいものだ。その术を発动した者は我々のすぐ近くにいながら、何かを企んでいるのだろう。」
嗯,雪女说得不错,我也有相似的感觉。但我对这气息倒是有几分熟悉,想来施术者在我们身边,却有着自己的小心思吧。
【藤原道纲】
「黒晴明様はやはり鋭いですね。どうやらとっくに见抜かれていたようです。」
黑晴明大人可真是敏锐,看来我早就被识破了呢。
【黒晴明】
「この术は途中の情报を集めるためのものだ。例えこの世の终わりを迎えても、道纲様はまだ己の职务を気に挂けているようだな。」
这术法是为记录沿途的情报而设。看来即使是末日之时,道纲大人也还是对自己的本职念念不忘。
【藤原道纲】
「いえいえ。あくまでも日顷の癖です。もし皆さんの気に障るようでしたら、すぐに术をやめます。」
黑晴明大人过奖了。这不过是出于日常的习惯。若是让诸位感到不适,我收了这法术便是。
【黒晴明】
「その必要はない。蛇神を相手取るには、情报が多いほど有利だ。かつて住んでいた、よく知っている场所でも、今も昔と変わっていない保证はどこにもない。」
那倒不必。对付蛇神,我们了解到的情报越多则越有利。即使是曾经生活过的熟悉之地,如今也不能保证就一定与从前无异。
【藤原道纲】
「ははは、黒晴明様はやはり考え方が周到ですね。」
哈哈哈,黑晴明大人果真深谋远虑。
【黒晴明】
「道纲様ほど用心深くはない。」
还是道纲大人心思更为缜密。
【蝉氷雪女】
「……黒晴明様はどうしてあの男と意気投合しているのでしょう……」
……黑晴明大人怎么和他聊得愈发投机了……
【大天狗】
「ん?そうか?むしろ雰囲気が悪化しているように见えるが。」
诶?有吗。我怎么觉得气氛开始不对了起来。
その时、ほぼ闻き取れないほど小さな音が闻こえた。
恰在此刻,一声几不可闻的异响传来。
【黒晴明】
「こんな时に结界に异変か?いつの间に……」
结界在此时出现了异动?那处什么时候被……
【大天狗】
「黒晴明様、危ない!」
黑晴明大人,小心!
大天狗の声で黒晴明は现実に引き戻された。目の前を风刃が通り过ぎ、攻撃を仕挂けてきた蛇魔を吹き飞ばした。その时、一行の足元の大地がひび割れ、各所に隠れていた悪鬼达は一目散に逃げ出した。
大天狗的声音拉回了黑晴明的思绪,一道风刃掠过他眼前,一条蓄势进攻的蛇魔被击飞了出去。与此同时,众人脚下的土地开始颤动崩裂,藏匿在各处的恶鬼四散而逃。
【天邪鬼赤】
「逃げろ、逃げろ!!助けて!!」
快逃,快逃——救命——
【天邪鬼青】
「待て!!一绪に……!!」
等等我——我们一起——
【天邪鬼黄】
「皆を守りたい……けど!!」
我也想保护大家,可是——
天邪鬼达の言叶が终わる前に、周囲は突然暗闇に包まれた。声でしか仲间の居场所を知ることができない。暗闇の中、赤い目がゆっくりと开き、高い场所から彼らを见下ろす。
天邪鬼们的话音未落,四周突然变得一片漆黑,大家仅能凭借声音分辨各人所在的方位。黑暗之中,一只猩红的眼瞳缓缓睁开,居高临下地看向他们所在的方向。
【大天狗】
「この地に配置された蛇魔だ!な……天邪鬼达が……」
是驻守在此地的蛇魔!什么……天邪鬼他们……
【藤原道纲】
「彼らは弱いから、蛇目に睨まれると一时的に生命力を夺われ、石像のようになってしまいます。早くこの蛇魔を始末しないと、この辺りの命は全てあいつに力を吸収されてしまいます。」
他们力量低微,被蛇瞳凝视之后便暂时被夺走了生命力,化为了类似石像般的存在。若我们不尽快解决这条拦路的蛇魔,恐怕周遭所有的生灵都会被它汲取力量。
【大天狗】
「ならば、一気に始末してみせる!」
那便一鼓作气,干掉它们吧!
【黒晴明】
「大天狗、早まるな。この蛇魔の凝视はとても强い邪力を帯びている。もし目が合えば、おそらくすぐに逃げきれなかった天邪鬼达のような状态になるだろう。」
大天狗,不要贸然战斗。这条蛇魔的凝视带有极强的邪性,若是目光与它直接接触,恐怕很快就会变得和那些没来得及逃走的天邪鬼们一样。
【大天狗】
「そんな。」