祈神之宴
——幻境の中
——幻境之中
晴明の目に映る景色は再び赈やかな町に変わった。孔雀の国の人々が通りかかる大通りは、なにやら騒がしい。
晴明面前的景象重新变为了一片闹市。这裏是孔雀国人潮涌动的街道,人们的议论声此起彼伏。
【晴明】
「周りの景色はまた変わった、今度の旅はどのくらい続くのか。」
周围的幻境又改变了,不知这段旅程还会行进多久。
【孔雀の国の舞姫】
「闻いた?この前宴の会场が火事になって、多くの长老が巻き込まれ、悲惨な死に方をしたって!」
你听说了么?前不久元老们的宴会厅被火烧毁了,不少长老都被困在裏面,死状极其凄惨!
【孔雀の国の平民】
「空高く昇った烟のことか、そりゃ城中に知れ渡ったじゃねえか!犯人はかつての青の王女、なんとかして逃げおおせた长老达の话によれば、杀戮の罪を犯した青の王女は、自分にも火をつけ、焼死したそうだ。そりゃ灾いの女王を姉に持つ人とはいえ、こんなことになるとは嘆かわしいな。しかし长老达があんな目に遭って、本当にいい気味だ。俺たちは大変な生活を送っているのに、连中は见て见ぬふりして享楽に耽る。」
你说那升起的滚滚浓烟?这件事怕是全城的人都知道了吧!凶手就是曾经的青公主,据那些逃出的元老们所称,犯下杀戮之罪的青公主,在火海裏点燃了自己,一起烧死在了裏面。哎,虽然她的姐姐是祸国女王,但她走到这个结局,也着实令人唏嘘。不过那些元老也算活该,我们过的如此艰难,而那群家伙却依旧视而不见,沈迷享乐。
【孔雀の国の舞姫】
「そういえば、最近贵族の连中は大人しく地下宫殿に引きこもっていて、灭多に外に出てこない。近顷ぽっつり现れた、仮面をかぶっている神女様を恐れているんじゃないか。」
话说回来,最近那些贵族老爷倒是老实了,乖乖呆在他们的地下宫殿,也不爱出门寻欢作乐。我看他们是惧怕那位凭空冒出的蒙面神女吧。
【孔雀の国の平民】
「神女様か、そういえばこの前砂岚が起きた时、あの方は砂岚を追い払ってくれたおかげで、うちの畑は被害が出なかった。あの方が长老议事堂の屋根裏に现れ、长老の一番お気に入りの雕像を打ち壊したのを见たんだ。空に打ち上げられた花火は、忘れられないほど绮丽だった。面白いことに、その夜、元老院は大人数の兵を送り込んで神女様を捕缚しようとした。しかし期待とは裏腹に、逆に长老の金库をぶち壊され、金目のものを全て持ち去られた。皆言っているよ、空から落ちてきた銭货は、実は神女様の恵みって。」
说起神女,上回绿地刮起沙暴,是一位蒙面神女将沙尘驱散,咱们的田地才能完好无损。是啊,我曾目睹她出现在元老议事厅的屋顶,将长老最中意的自塑像给炸毁,那飞上天空的开屏烟火,真是令人过目难忘。最有趣是,当夜,元老院出动大批卫队捉拿神女,却不料让长老的金库遭到洗劫,被炸了个底朝天,大家都说,那从天而降的金币,皆是源于神女的恩赐。
【孔雀の国の舞姫】
「しっ、声が大きい。この件に触れるのは长老に禁じられている。卫兵达に闻かれたらまずいよ。」
嘘,小点声,这种事长老可是禁止咱们讨论的,别被那些卫队听到了。
【晴明】
「すみません、ある人を探していて、名は确か翠。彼女を知りませんか?」
不好意思,打扰一下,我想向你们打听一个人,名字应该叫做翠。你们知道她吗?
晴明の言叶を闻いたあと、二人はお互いを见合い、复雑な表情を见せた。
听完晴明的描述,两人面面相觑,神色有些覆杂。
【孔雀の国の舞姫】
「何を言っているかしら、忙しいので失礼します。」
这位面生的小哥,你说的我是一点也不知道,我家裏还有事,就先回了。
【孔雀の国の平民】
「翠さんを探している?
ならばついてこい、居场所は知っている。」
你想找这位姑娘?跟我来吧,我知道她在哪。
男は晴明を大通りから人気の少ない路地裏に连れてきた。
男子带着晴明绕过街道,拐进了一个僻静之地。
【晴明】
「翠さんは本当にこんな辺鄙なところに住んでいるか?」
翠姑娘真的住在如此偏僻的地方?
【孔雀の国の平民】
「なんだ、ようやく気づいたか?」
怎么,你到现在才反应过来?
武器を持って现れた人々は晴明を囲み、敌意をあらわにしている。
一群手持武器的人出现在周围,充满敌意地看向晴明。
【晴明】
「勘违いだと思う。」
我想你们可能误会了我。
【孔雀の国の平民】
「口を开けば翠さんに会いたい、こりゃ企みがあるに违いない、どうせ上が遣わした犬だろう?翠さんは城下町の英雄なんだ。悪神の袭撃を受けたあと、翠さんはいつも真っ先に皆に物资を配り、秩序を守ってくれる。上の贵族はいろいろと理由を託けて血税を榨り取る。税金を払わなければ、女は无理やり连れ去られ、二度と戻れなくなる。男は奴隷にされ、孔雀の国を攻め続ける□□の神のために神碑を建てなければならない。心优しい翠さんが助けてくれなかったら、うちの娘も连れ去られ、酷い目に遭っただろう。とにかく、谁だか知らねえが、翠さんに危害を加えるやつは、俺たちは絶対に许さねえぞ。」
一开口就是来找翠姑娘,分明不安好心。应该又是上层派来的走狗吧?翠姑娘是我们下城区的英雄,每当受到恶神侵袭后,第一个派人发放物资,维持秩序的就是翠姑娘。上层的贵族不停征税,付不起庇护税的,家中女儿要被迫入宫,一去不返,男儿则被征为壮丁,没日没夜的去为那个侵袭孔雀国的□□之神立神碑。若不是翠姑娘慷慨相助,义薄云天,我家的女儿也差点被征入宫中,难逃毒手。所以,我不管你是何方神圣,若是想要对翠不利,我们绝不会放过你。
【晴明】
「君达と争うつもりはない、どうしても信じてくれないならば、今すぐ出ていく。」
我不会向你们动手的,若你们无论如何也不愿相信我,那我会自行离开。
晴明が言い终わった瞬间、急に空模様が変わった。突然出现した砂岚は、周りのすべてを呑み込んでいく。
晴明话未说完,突然狂风大作,天色骤变,黄沙顷刻席卷而来,充斥周围。
【孔雀の国の平民】
「□□の神だ……□□の神が现れたんだ!」
□□之神……是□□之神来了!
人々が悲鸣を上げる中、暗云の中に出现した巨大な鬼目は、上から孔雀の国を见下ろしている。その场にいる人々は慌てふためいて隠れられる场所を探している。空に现れた鬼目は见开くと、忽ち数え切れないほどの砂の刃は空から落ち、隣の大树は一瞬にして真っ二つに切り裂かれた。案内の男はつまずき、砂の刃に袭われそうになった。晴明は素早く男を立たせ、鋭い砂の刃から助け、一绪に洞窟の中に逃げ込んだ。
随着人们的呼号,一双巨大的鬼眼从阴云后方露出,註视着下方的孔雀国。在场的众人乱做一团,四处寻找掩体。那浮现在空中的鬼眼睁大,与此同时,空中落下无数锋利沙刃,就连参天的树木也被瞬间劈作两半。那位带路男子被绊倒在地,眼看就要被沙刃击中。晴明迅敏扶起男子,躲过了锋利的沙刃,躲进一处的洞窟之中。
——洞窟の中
【孔雀の国の平民】
「お前……なんで助けた。」
你……为什么要救我。
【晴明】
「言ったはずだ、君达は勘违いしている。」
我已经说过了,你们误会了我。
【孔雀の国の平民】
「ありがとう……ってことはやっぱり判断を早まったか。この前翠さんに同じこと言われたのに、すまん……」
谢谢……看来确实是我太鲁莽了,翠姑娘之前也这样说过我,抱歉……
【晴明】
「気にするな、皆无事であればいい。空に现れたあれが□□の神なのか?」
无妨,大家都没有受伤就好。空中出现的就是□□之神么?
【孔雀の国の平民】
「ああ、まったく……家にいる妻と娘はちゃんと穴蔵に隠れたかどうか…无事だといいんだが。」
是啊,哎……不知道家中的妻儿如何,有没有及时躲进地窖中,希望他们都平安无事。
心配で気が気でない男は、汚れた服の袖で涙を拭い、明らかに色んなつらい思いをして疲れ切っている。
男子一脸愁容,用骯臟的袖口擦了擦眼中的泪水,一脸的沧桑与疲惫。
【孔雀の国の平民】
「今日の袭撃は本当に危なかった…袭撃が収まったあと、また皆に会いたい……何も知らないようだな、ってことはよそ者か。最近□□の神の袭撃は频発になっている。□□の神は毎回孔雀の国の真ん中に砂の枪を打ち込む。中央区域は贵族の縄张り、最初は长老も数人が袭われて亡くなった。でも贵族达はすぐに対策を见つけた。地下で豪华な宫殿を建ててそこに引っ越した连中は、袭撃などなんともないが、城下町のボロ屋は毎回巻き添えを食ってしまう。」
今日这场沙刃实在是下得凶险,希望结束以后大家都能平安无事……看你什么都不懂的样子,怕是从外面来的吧,最近□□神的侵袭变得愈加频繁起来。每次□□之神都会朝着孔雀国的中心丢下沙锥,中央区是贵族的领地,一开始确实也砸死过好几个元老,但他们很快就学聪明了。他们住进了地下修好的豪华宫殿中,根本不受影响,倒是溅射出来的沙刃每次都会摧毁下层区的瓦房。
【晴明】
「なるほど、しかし君达はどうやって袭撃を凌いできた?」
既然如此,你们是如何躲过每次的侵袭呢?
【孔雀の国の平民】
「皆家の下に穴蔵を掘ってある。袭撃があると、穴蔵に入って我慢するのだ。それでも、袭撃が収まった顷、穴蔵から出てみりゃ、すべては砂にのみ込まれるんだ。饲っている家畜も、苦労して耕した畑もな。それだけじゃない、俺たちは多额の税金を払わなきゃいけないんだ。上の连中はいつものように新たな税金を押し付けてくる。庇护税も、连中が考え出した税金の一つ。本来果たさなきゃいけない务めを利用して血税を榨り取ってるんだ。税金はほとんど贵族どもの肥やしになった。残りのはした金は神碑の建设费用に註ぎ込まれる。想像もできないだろうが、孔雀の国のあちこちにある神碑は、全て□□の神のために建てられたもんだ。笑えるよな、孔雀の国を袭う□□の神のために神碑を建てるなんて、ははは。あんなもん、できれば全部ぶち壊したいよ。」
以防不测,家家户户都挖好了地窖,一旦发生空袭,便躲进地窖之中。只不过,等袭击结束,我们爬出地窖时,一切都被黄沙淹没,不管是饲养的家畜,还是辛苦耕种的田地。除此以外,我们还要缴纳高昂的税金,因为上面总有名头想出新的收税手段,庇护税,就是他们发明的,将本来要履行的义务变成收税的借口。而那些上交的税金大部分进了贵族的口袋,剩余的则被投入立碑的工程。你肯定猜不到吧,孔雀国随处可见的神碑,都是为□□之神立的。真可笑,为侵袭孔雀国的□□神立碑,哈哈哈哈。我真恨不得把那些神碑都砸了。
男は悔しくて文句を垂れている。
男子的脸上流露出一丝不甘的愤恨。
【孔雀の国の平民】
「悔しいが、谁もいない隅っこじゃなきゃこんなことを言う勇気もないんだ。」
可惜,这些话我也只敢在这僻静的角落裏说。
【晴明】
「あまり落ち込むな、孔雀の国はいつか必ず変化を迎える。」
不必太过悲观,我相信孔雀国总有一日会迎来转机。
【孔雀の国の平民】
「そうだといいな。袭撃が収まったら、翠さんのところに案内してあげる。お前は悪い奴じゃないってわかったから。」
但愿吧。等侵袭结束,我便将你引荐给翠姑娘,我已经相信你不是坏人了。
【晴明】
「ありがとう。」
多谢。
その时、近くの市场から叫びが届いた。
此刻,不远处的集市中传来一阵呼喊声。
【孔雀の国の平民】
「见ろ、なんだあれは!」
快看啊,看是什么!
一人の凛々しい神女は砂丘の上で舞を踊っている。彼女は舞の力を操り、羽衣をなびかせて落ちてくる砂の刃を吹き消した。
一个英气的神女正立于沙丘之上,她化舞为灵,用飘舞的羽衣,控制着气流,将坠落而下的沙刃吹散。
【孔雀神女】
「圧政を敷く贵族に天より舞い落ちる灾い、夸るべき孔雀の国は変わり果て、絶灭の寸前に追い込まれる。人々を胁かし、恐怖を植え付けたのは、民草を见下ろす神にほかならない。」
贵族压迫,天降灾厄,将我们为之荣耀的孔雀国,摧残至此。胁迫你们就范,令你们心生恐惧的,正是这高高在上的神威。
次の瞬间、羽の刃を手に取り素早く动き出した彼女は、自分よりずっと大きい□□神碑に向かって剣を振り下ろす。雷鸣のような轰音が响くと、巨大な神碑は砕けて普段の石块になった。砕けた神碑の下、一筋の光は土の中から现れて神女を包み込む。
随即,她手握羽剑,身姿灵动,朝着比她高出数丈的□□神碑奋力砍下。伴随着雷鸣般的轰响,巨大的神碑碎裂开来,落石滚滚而下。破碎的神碑之下,一束光芒破土而出,持剑之人沐浴在光芒中。
【孔雀神女】
「これより、灾害や神の罚を恐れなくてもいい。私、この孔雀明王は人々の恐怖を打ち倒し、暗黒の时代を终わらせる。」
从今往后,你们不必再恐惧天灾与神罚。我,孔雀明王,将摧毁你们的恐惧,为你们结束这漫长的黑夜。
风になびく孔雀羽衣を着ている神女は、空に向かって剣を高く掲げる。空に巣食う暗云や砂は吹き払われ、日差しは久しぶりに人々に降り註いだ。晴明は砂丘の上にいる神女を见ている。仮面は彼女の颜を隠しているが、鋭い眼差しだけは隠せない。人々に纷れ込んでいる翠も涙ぐみながら、砂丘の上にいる神女を见つめている。
孔雀羽衣在风沙中不住飘扬,她将举起羽剑击向天空,笼罩在天空中阴霾与黄沙被驱散,民众见到了久违的阳光。晴明看着立于丘顶的神女,面具遮掩了她的真容,但她的眼神却一如既往的锐利,翠亦在人群中仰望着丘顶的神女,而她的眼角却略带湿润。
——贵族の议事堂
——贵族议事厅
【贵族の部下】